前回お話した情報漏洩を防ぐ手段は出来るだけ今までと変わらないような方法でご説明しましたが、一つだけ問題があります。それは個人持込のパソコンです。 会社によっては「パソコンを買うのはもったいないから使いたい人は自分のを使って」というところもあります。所がパソコンで仕事をするということは、そのパソコンに会社の情報を入力していく事となります。デジタル社会の現在ではそんなパソコン内の情報など簡単に複製が出来ます。 確かにパソコン以前の情報はすべて紙の書類だからコピー機でコピーをしなければ外部に持って行く事が出来ません。まさか部長が仕事をしている事務所の中で秘密書類を何十枚もコピーする度胸など通常はないですよね。 ところが、今はパソコンで仕事をしているふりをしてそのままコピーも一瞬で出来ますし、そんな事をしなくてもパソコン内で仕事をした後そのまま情報を消さなくてもずっと残ったままなので後でゆっくりと取り出すことも出来ます。 悪意が無くても仕事帰りに本屋やパチンコ屋に立ち寄った時車上荒しによってパソコンごと紛失する事も考えられます。 そうなると個人持込のパソコンからの情報漏洩の危険性は大きなものとなります。それを防ぐためにも、仕事で使うものに関してはすべて会社で用意し、個人の持ち物を利用させない事が重要となります。 情報漏洩を防ぐために十数万円のパソコン代をだすのか、それともケチって情報が漏れお客様からの信頼を失うのかこれは経営者としての判断にお任せいたします。 |