ここ数ヶ月の間に大手の企業を中心として顧客情報の漏洩が問題になりました。今までの価値観では情報が漏れるというと外部のハッカーがインターネットを経由して企業内情報を盗み出すと言う感じがあります。 しかし実際にはそのような経路での情報漏えいは殆どありません。昔でも情報を盗む専門ハッカーは自宅のパソコンに囲まれた薄暗い部屋の中でキーボードを叩きながら企業のパソコンに侵入。データーを盗み出すと言うものではなく、直接会社に電話をし、パスワードをあの手この手で聞きだし、場合によっては相手の会社に乗り込んでセキュリティーの弱い部分かから侵入するそうです。 このケースはまれで、情報漏えいの殆どが社内の人間によって外部に持ち出されたというケースです。なんせ名簿の内容によっては1件あたり10円とか百円といった価格で裏の世界で売買されるそうです。会社に不満のある社員、給料が安いと思っている社員。個人的に借金がある社員などが情報を売ったりするのです。 その為、一番重要な情報管理は、必要な人にだけ必要な情報を教えない事です。たとえどんなに信用できる人でも何かの間違えで情報が外部に漏れる事も考えられます。 生産情報は、製造部にだけ、販売粗利や顧客情報は営業部に対して、社内決算情報は経理、総務に関してだけといった感じに情報を提供する人を限定するのです。 |